オッピーニョン

ぼんやり回遊(自室に引きこもり)していたら。

【AFP記者コラム】アフガン南部の忌まわしき風習──少年性奴隷らの声なき叫び
https://www.afpbb.com/articles/-/3097041

現地語で「バチャ・バジ」と呼ばれる子どもを性奴隷化する慣習は、アフガニスタンに何世紀も前から存在する。米当局はこれを、文化的に容認された男性レイプの一形態とみなしている。

 対象とされるのは一般に10~18歳の少年で、時に化粧を施されたり足に鈴をつけたりして、少女のような格好をさせられている。誘拐されたり、貧しい親がやむなく地元の有力者らに売り渡したりするケースもある。軍人や政治家、警察幹部らが、労働力や性的快楽を得る手段として、また権力の象徴として少年らを所有するのだ。

https://www.afpbb.com/articles/-/3097041

ですってよ。2016年の記事ですけど、今でも充分ショッキング。
まあ現代的な人権感覚から見ればアウト中のアウト、ど真ん中のアウトな風習でしょう。俺もそう思います。あんまりだ。

こんなの絶対すぐに止めてもらわなきゃだろう、と思うわけだけども。でもでも。単に「このエロ漫画も真っ青のクズショタ行為を禁止する!」と何か大いなるチカラ(= 政治とか国際社会とか)が言っても、絶対に反発は起こるでしょうし、禁止をしたところで絶対にどこか別のところに別な「歪み」のようなものが生まれると思うのです。そういうもんだと思うのです。

そもそもの問題は、もっと大きくて根っこの部分。つまり「バチャ・バジ」が是認されるこの地域の価値観・思想なのではないでしょうか?
で、この根っこの価値観から変えていこうと思ったら、そりゃあ大変なことですよ。なぜなら、その価値観だから生まれたのはショタ行為だけじゃないでしょう? 多分ね? 「バチャ・バジ」を生み出した価値観は、同時にその地域の生活に根ざした合理的な習慣や習わしといった「地域文化」にも、きっと影響を及ぼしているはずです。
だから「とにかくショタ奴隷禁止!」となったら、きっとその地域の生活を維持するために生まれた価値観との矛盾が生まれて、思いもよらぬところにその「歪み」が出現すると、そう思うのです。

人間の性格や性質なんかもそうで。
自分の「ココいやだなあ」という部分を直してみると、いままで「ココはいいところ」だった部分も損なわれちゃう、みたいなこと、ちょいちょい見てきたんですよね。
太っていた人が猛烈なダイエットに成功したものの、太っていた当初に持ち合わせていたおおらかさ・寛容さがどっかいっちゃった…みたいな?

要するに何が言いたいかというと、「何か/誰かのコレを変えなきゃ!」って思ったときには、表層に現れたソレだけにとらわれず、ソレを生み出すに至った経緯、思想なんかにも気を配るべきで、その気配りがない変化/変革は、思いも寄らない部分に思いも寄らないシワヨセを生んでしまうんじゃないかな、ということです。

なので個人的には他人には「コレ直せ」「ソレよくない」とは極力言わないようにしています。
ありのーままのー(以下略